朝と夜の合間に

かつて文庫本1ページを読むのに10分も掛かるほど活字アレルギーだった人のラノベライフを書き殴るためのメモ帳。

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パララバ -Parallel lovers-

パララバ

とある日を境にして分岐してしまった綾と一哉の世界。それぞれの世界ではお互いが何者かに殺されてしまうのだが、その事実とともに平行世界を認識するきっかけとなったのは1本の携帯電話だった。

非常によく似た世界でありながらも、その中に点在する小さな差異をかき集めて、大きな結果の違いにもっていくのがこの物語の見せ場かな。虫食い問題の答え合わせをしているような感じで、理屈やら計算が好きな人には向いてる話だと思う。
そしてその見せ場よりも決定的に目立って、且つ非常に残念だったのは平行世界が何だったのかを一切語らなかったところ。デスノートのLを殺すシーンを参考にしたような雰囲気をプンプン感じるんだけど、盛大に滑ってるんだよなぁ。Lのケースは必要条件を隠した上での展開だったから誰もが賞賛しているんであって、この物語で平行世界の発生原因やらなんたらを語らないっていうのは、十分条件が片手落ちしてるだけだと思う。平行世界を語ってようやくパララバの全てが明かされるんじゃないかなってところ。綾と一哉が設定した禁忌を破ったシーンが物語的にも平行世界の存在的にも決定的な鍵を握ってちょっとばかり唸っただけにもったいなかったな。

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ロウきゅーぶ!

ロウきゅーぶ!

中学時代に名プレーヤーとして名を馳せ、強豪校にスカウトされる程の実力を持ち合わせながらもバスケ弱小の進学校へと入学した主人公。しかし、待ち受けていたのは1年間の部活謹慎とロリコンのレッテルだった。
ここだけ抜き出すと某人生なゲームを彷彿とさせるな。決定的な違いと言えばそれはこの作品の大半がロリ成分によって構成されているところ。主人公にとっての憧れであり、同時に主人公からバスケを遠ざける原因を作ってしまった先輩もロリコン。某人生のように主人公がグレてしまわなかったのは叔母(と言うと間違いなく殴られそう)というややこしい存在があったからだろうけど、その人もどう見てもロリ。そしてこの物語の主役を飾るバスケットチームの面々も小学生、即ちロリ。そして何より、ヴィジュアルからダイレクトに訴えかけてくるてぃんくる氏のょぅι゛ょテイストに溢れるこの挿絵。

こいつは酷いロリコンホイホイだ。

主人公は本当にバスケが大好きで、小学生のバスケ部員たちを調教コーチングしてるだけなのにね。物語自体はいたって普通で爽やかなスポーツものとして描かれているんだけど、「ロリ」の二文字が頭にチラチラ浮かぶせいで真面目なスポ根として捉えることができません。スラムダンクを萌え豚の域までレベルダウンさせて物語を進行させるとこんな雰囲気になるのかなーという感じ。
この作品も銀賞と言うだけあってスイスイ読むことができた。そして満員電車の中でいかにしてょぅι゛ょの挿絵を周囲に見せないように読むかという、ラノベ読者最大の懸案事項に対する対策のとり方を否応なしに考えさせてくれた偉大な一冊。


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東京ヴァンパイア・ファイナンス

東京ヴァンパイア・ファイナンス

深夜の街中に出没しては大金を低金利で貸し出す090金融、その名もヴァンパイア・ファイナンス。そのいかにも胡散臭げな吸血鬼金融を取り仕切る万城小夜と、貸し出しのための審査に合格した債務者たちとの奇妙な関係を描いた、あまり電撃っぽくないダークサイドなストーリー。送り狼を目論む借金野郎、かつて詐欺に遭い復讐に燃えるジジババ、2回目の性転換手術に挑むオカマ、ケミカルドラッグクリエイターと、債務者たちはバリエーションに富んだ日陰者の方々。まず読み終わって一番最初に気になったのは、日常で特に接点を持っているわけでもない人物が4パターンも登場したのはなぜか、という点。帯に「ハードスケジュール群像劇」とあるように、小夜のタイトな時間の遣り繰りを表現するには悪くは無いと思う。また、この金融から借金をした人自体が金融業者になってしまうという吸血鬼の伝承をそのままこの物語にはめ込んでるからだという点も頷ける。それでも4パターンの物語をぶつ切りにしながら順に書いたのは気をてらい過ぎた感が否めない。個々の物語が中途半端に独立しているおかげで、各々がヴァンパイア・ファイナンスに取り込まれた部分の理由付けが尻すぼみになってるような気がしてならない。
それでもこのページ数でこれだけの話を展開しつつ、ラストで全員の動向を一箇所にまとめ上げたテンポの良さを感じたのも事実なわけで。今後の活躍に期待。

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魔王城二限目

魔王城二限目

田口仙年堂氏の思惑通り、新キャラのハイナートの鬼畜っぷりに胸糞が悪くなってしまうこと請け合いの一冊。こんな外道の思う通りに、人間の魔人に対する心証が操作されてしまっているのがどうにもはらわたが煮えくり返ってくる。
今回はマルスとキサラ、共に芸術面において天才肌な面を持つ2人が種族の違いを超えた交流を経て成長していくお話なんだけど、それすらも偏見に踏みにじられるのは非常に歯痒い。そんな中でもエイゴをはじめバズやマリーベル、更にはその周囲から少しずつでも魔人が認められていくところは結構な爽快ポイント。マルスを苛めた糞ガキ三人集やその一人の父親である領主もはじめは腹が立つほど嫌な振る舞いだったけど、最終的には魔人を認めてくれたんでまぁ一件落着。
あとは上にも書いた通り、ハイナートの歪みまくった英雄唯一神的な妄信っぷりから今後どんな災難が魔王城のご一行に降りかかるのか、そこら辺を考えるとやっぱり胸糞が悪くなる。この先、エイゴには魔王としてしっかりとした立ち居振る舞いで魔人たちを守って欲しいところ。

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葉桜が来た夏3

種族の異なる生物同士が歩み寄らんとする政治的ストーリー第三巻。地味な内容というか盛り上がらない展開というか、相変わらず結構重い雰囲気の中を低空飛行してるなぁ。それでも学ぶが少しずつでも成長してきてるところは見ててほほえましい点ではあるんだけど。逆に葉桜はどんどん思考が短絡的るような感じで、今回の騒動もそれが原因になってる気がする。なるほど、茉莉花さんが葉桜のことを強くないと言っている点も間違ってはいないわな。そんな強くない心でよく頑張った……と言いたいところだけど自業自得感が非常に強いのが悲しいところ。

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グリモワールの契約者 終焉の騎士アルヴァレス

グリモワールの契約者

タイトルの通り、中世ヨーロッパ風な魔法書やら異世界の魔人やらが登場するお話。いたって普通な主人公といわゆるツンデレ系ヒロインが世界に散らばっている魔法書を回収していくうちに、ヒロインの過去に関わる騒動に巻き込まれる展開は正直ベタベタだなぁ。落ち込んだヒロインの代わりに主人公が頑張っては殺されかけ、やっぱり最後にはヒロインが復活して勝利。立場が逆のような気もするけどジャンプ的展開が好きな人には合うんじゃないかな。それ以外の人にはテンプレ以上に特筆するべき点を見つけるのは難しそう。強いて挙げるなら主人公が変に斜に構えて厨二ぶってない部分だろうか。それでも下手をするとただのボーイミーツガールなラブ系(コメはまずないでしょう)に成り下がりそうな気配は感じた。

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白山さんと黒い鞄

白山さんと黒い鞄

休憩付き吸血鬼のお仕事シリーズで色々と有名な鈴木鈴が贈る異能力系ファンタジー。とは言っても敵サイドのキャラクターがもの凄くオマケ臭漂う構成になってるような気がする。それに設定も無駄な部分が多い。
まず、主人公の不運はこのお話においてまるで意味を持ってないということ。これが発端となってメアとヴィヴィと敵対することになるって流れが普通だと思うんだけど、単に不良グループに目をつけられただけだし、そもそも対象が白山さんだし。
次に、白山さんの白髪。これも白山さんに友達が出来ない原因と言うだけであって、物語に何ら関わってこない設定というのがまた泣ける。強引に解釈すれば、白山さんの持っている鞄が四次元ポケット並のチートアイテムであるが故にかつての友達に裏切られ続けてきたストレスで、という風にも考えられなくもないけど、もちろんそんな都合のいい裏話は認めないわけで。
そして最後に遠崎先輩の何でもアリな超人設定。ラノベ的には一番許容できる部分なのかもしれないけど、このタイプのご都合主義は自分としては一番あり得ない。何でも出来るキャラクターを用意しておいて、展開的に困ったら遠崎先輩にジョーカー的役割を担ってもらう流れはどうも拒否反応が出る。
現実的な範疇で年相応でないハイスペック、特に唯我独尊系は見ててムカムカしてくる。
白山さんはもうお腹いっぱいなので、サンダガの方を出せる日がくるならそっちの方がまだ面白いなぁ。

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二人で始める世界征服 2

二人で始める世界征服2

世界征服のつもりで慈善活動に従事するも、世間の人気者となってしまった悪の秘密結社によるほのぼのストーリー第2弾。失礼ながら非常にMFらしくない構成だったんでびっくり。なんというか、よく考えて話を練ってる雰囲気がそこはかとなく伝わってくる。序盤で出てきた万能キーも普段のMFからすると、どうでも良い描写の1つなのかなー程度に読み流してたんだけど、まさかそれが終盤の重要な局面で登場することになるとは正直予想してなかった。この作者の作品はまだこのシリーズしか出てないけど、こういった細かい部分を大事にしてるところが侮れない。無駄にハーレム状態になってる部分についてはMFだから諦めるしかないけど、あと少し頑張ってくれたらおかざき氏はかなり良い作家に成長しそうな気がする。
それとレッドキャップ隊は萌えキャラ。
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とある飛空士への恋歌

とある飛空士への恋歌

昨年発売のラノベでも特に話題になった作品の1つ、「とある飛空士への追憶」と世界観を共有する新シリーズ第1巻。革命による逆乱の時代の中、追われた側と追った側の立場にある少年少女の苦悩のお話。
前半は説明がダラダラと垂れ流し状態でとにかくくどい。複数巻刊行されるということで今のうちに世界設定を読者に叩き込もうというところだけど、正直あの数ページにわたる解説はこの作品にあっては残念な部分だった。それでも中盤に入ったあたりからは段々とカルエルことカールを中心に据えた文体になってきたので、そこからようやく飛空士シリーズが始まったなぁという感じであっという間に読めた。

それにしても犬村氏の精神力は本当にすごいと思う。前作で「これ以上はないのでは?」と言うほどの評価を受けた後での同じ世界設定を使った新作。自分だったら途中でプレッシャーに負けて絶対にいに穴が開く自信がある。そんな極限の期待を一心に受け続けている中、多少の見劣り感は否めなくとも次巻で化けると思わせる作品を送り出してきた犬村氏はやっぱりスゴイ。

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ラプンツェルの翼

ラプンツェルの翼

トランクに詰め込まれていた少女を利用して殺人ゲームを生き残るプレイヤーに仕立て上げられたと思ったら、実はプレイヤーは少女のほうだった。何を言ってるのか分からねーと思うが、俺の頭もどうにかなりそうだった。もう少し分かりやすく言えばPON!とキマイラの舞台で未来日記のような便利道具を使ってガチンコ殺人ゲームをする感じ。
300ページ弱の尺に全部詰め込める都合上どうでもいいグループにはさっさとご退場願って、主人公グループの駆け引きやバトルを前面に押し出しているので、割と疾走感はある。その反面、過去に主人公の家族がバグに襲われて命を落とした云々の詳しい経緯やら、ゲーム終了後のエピローグやらがもの凄く適当のような気がしてならない。2冊に分けて出せたらその辺ももう少し厚く書いてくれただろうと思うと少し残念。

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いつか天魔の黒ウサギ 2

いつか天魔の黒ウサギ2

弱いということ自体が悪いわけじゃないけど、大兎の気持ちを慮ると不憫でならないなぁ。9年の隔たりの末にようやく幸せを掴めたと思ったら、それすらも許されないかのようなヒメアの衝撃告白。物語的には当然っちゃー当然なお約束展開なので、物語重視で読む人にとってはつまらないかも知れない。キャラクター重視で読む人には不幸展開バッチコーイってな感じかも知れない。
現状としては大兎・ヒメアサイドの流れと月光・美雷サイドの流れの2つに分断されてて、それらの間をとりもつキーワードとして「日向」「天魔」がちょくちょく顔を覗かせてるような雰囲気か。ファンタジーバトル系なこの物語の中でも大兎の戦闘力の低さがあまりにも際立ちすぎてて泣けてくるなぁ。逆に言えば、どうぜ続刊で何がしかの能力に目覚めることが目に見えてるので、その辺をどう面白く書いてくれるかどうかがポイント。主人公が最弱のままエンディングを迎えても面白ければそれでも良いんだけど。ヨワヨワ大兎&弱体化ヒメアのアンニュイ話よりも唯我独尊月光&封印解除美雷のバトルを見せてくれた方が個人的にはまだ楽しめるような印象。あまりのデコボコっぷりも見てて楽しいしね。

富士見ファンタジア文庫 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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